こんにちは、むぎママです。
フトアゴヒゲトカゲの飼育をしていて悩むことのひとつは、「餌の量」ではないでしょうか。わたしも悩んできました。
与える餌の量は、与えすぎてもいけないし、足りなくても成長に影響してしまう可能性があります。また、量だけではなく野菜の与え方や昆虫はどれくらいあげていいのか、悩みはつきませんよね。
今回の記事は、
- フトアゴに与える餌の量が知りたい
- ベビーは食べるだけ与えていいの?
- 昆虫の大きさがどれくらい?
- 野菜はいつから?
こんなお悩みを持つ初心者の方向けです。
餌の与え方は、フトアゴの成長段階によって変わります。正しい給餌をしないと、成長しても小さめの体になってしまったり、与えすぎで吐き戻してしまったり、トラブルの原因になってしまうことも。
飼育し始めの頃は、手探り状態でやっていました。子育てが育児書どおりにいかないのと同じで、フトアゴ飼育だってなかなか飼育本どおりにいかないんです。
育児と同じで飼育も正解はひとつではありません。ひとりの経験談として、参考になれば嬉しいです。もちろん一般的に言われている基本的なことも解説いたしますので参考にしてくださいね。
成長段階ごとに餌の量と内容をかえる
冒頭でもお話しましたように、フトアゴヒゲトカゲの餌の量や与え方は成長段階ごとにかえる必要があります。
ベビー期(体長20cm未満) | 昆虫食メイン(毎日食べるだけを数回に分けて) 食べやすい小さめの生き餌を与える |
ヤング期(体長30cm未満) | 野菜と人工フードに慣らしていく 給餌は一日一回 この頃から野菜やフードに慣らしておくと後で楽 |
アダルト期(体長35cm以上) | 野菜とフードメイン(2~3日に一回) 昆虫は月に数回、おやつ程度 体重や体型を見ながら調節する 肥満に注意 |
成長段階を体長で分けましたが、明確な区切りはありません。体重が順調に増えているかも気にしながら、あくまでも目安として参考にしてください。
では、成長段階ごとに詳しく解説していきます。
ベビー期(体長20㎝未満)
ベビー期の餌の内容と量
ベビー期は昆虫食メイン。食べるだけ与えて大丈夫
カルシウムとビタミンD3のサプリメントも使用する(ヤング以降も同様)
特に小さいころは、一度にたくさん食べることができないので一日数回に分けて与えてみましょう。
その際、昆虫にカルシウムのサプリメントをふりかけます。骨の形成のために必要となります。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助けるものです。日光浴をすることで体内でビタミンD3をつくることができるのですが、十分に生成できない分をサプリメントで補う必要があります。
与えすぎると体調を崩してしまう場合があるので購入時に必要量をしっかり確認して正しく与えましょう。
うちでは1週間~10日に一回程度ビタミンD3を与えています。
サプリメントの使い方に関しては、「フトアゴヒゲトカゲにおすすめのサプリメント」で詳しく解説しています。
ピンセットを警戒しているときは
お迎えしたてで慣れていないときなど、ピンセットを警戒して食べてくれない場合があります。そんなときは、餌皿にコオロギなどを入れて置いておきましょう。見ていない間に食べてくれます。
早く人に馴れてもらうためにも、少しずつでもピンセットから与えてみましょう。
こちらの記事では、フトアゴに馴れてもらうコツを紹介しています。フトアゴと仲良くなりたい方は読んでみてくださいね。
うちのむぎちゃんの場合
我が家で飼育しているフトアゴ、むぎちゃんのベビー期の給餌はこんな感じでした。
餌やりメニュー
昆虫:コオロギ3匹程度
野菜:なし
フード:なし
ちなみにうちのむぎちゃんがショップにいたころ(まだ体重10gもないとき)、コオロギを与えられていたそうなんですが、1日に3匹くらい食べていたそうです。
人工フードは全く食べなかったとか。ちょっと少食かもしれません。そのためか体が小さめなのかなという印象でした。
しかしうちに来てからはよく食べるようになりました。実はコオロギではなくデュビアに変えてみたんです。
虫の好みにも個体差があるのかもしれません。人工フードはもう少し大きくなったら与えることにしました。
与える昆虫の大きさは、フトアゴの目と目の間くらいを目安にする
フトアゴの口は意外と大きいので大きめの虫でも食べてしまうのですが、吐き戻しや消化不良の原因にもなるので大きいものは避けます。
生き餌についてもっと詳しく≫「フトアゴヒゲトカゲの生き餌選び」
うちのおこめちゃんの場合
うちの2匹目のフトアゴ、おこめちゃんの場合です。
餌やりメニュー
昆虫:デュビア1cm未満10匹を2回
野菜:小松菜、にんじん、豆苗
フード:置いてるけどあまり食べない
この子はフトアゴのブリーダーさんから直接お迎えしました。おこめちゃんはデュビアも野菜もよく食べました。人口フードは食べたり食べなかったり、そんな感じでした。
とっても食欲があるし快便なので安心です。
ヤング期(体長30㎝未満)
ヤング期の餌の内容と量
ある程度成長してきたら、野菜と人工フードを増やしていく
給餌は一日一回
うちでは小松菜と豆苗からチャレンジしてみました。ネットなどで調べてみると、このふたつが大好きなフトアゴさんをたくさん見かけます。
野菜は食べやすい大きさに切ってあげましょう。はじめは適量が分からないと思うので、毎日食べている量を観察しながら、少し食べ残すくらいの量を決め、与えるようにします。
野菜を食べないときは
朝、昆虫から先に与えていませんか?
お腹が空いている朝は、野菜に慣れさせるチャンスです。まず野菜を与え、フード、昆虫の順番で与えてみましょう。
こちらの記事では、フトアゴにおすすめの野菜5選を紹介しています。野菜の保存方法や、余った野菜で作る簡単レシピも紹介していますのでぜひ参考に読んでみてください。
野菜について≫「フトアゴヒゲトカゲにおすすめの野菜5選」
うちのむぎちゃんの場合
餌やりメニュー
昆虫:デュビア1.5cm程度を5~6匹
野菜:小松菜、豆苗、かぼちゃ、にんじん等
フード:フトアゴブレンドフード、フトアゴゲル
うちでは1.5cmほどのデュビア5~6匹と野菜、フードをあげていました。野菜は食べやすいように刻み、少し食べ残すくらいの量にしました。
このころから人に馴れ始め、手から野菜を食べてくれることも。餌やりはコミュニケーションにもなるので少しずつ馴れさせていきましょう。
人口フードは幼体用のフトアゴブレンドフード(粒タイプのもの)とフトアゴゲルを与え、今でも大好物です。
「フトアゴヒゲトカゲにおすすめの人工フード4選」では、うちで実際に与えているおすすめのフードを紹介しています。フードをこれから買うという方は、参考にしてみてください。
アダルト期(体長35㎝超)
アダルト期の餌の内容と量
野菜・フードメイン(数日おき)
昆虫はおやつ程度
餌の与えすぎ、肥満に注意
与える頻度は体長や体重を見ながら数日おきにしましょう。昆虫の与えすぎは肥満の原因になるのでおやつ程度にします。
うちのむぎちゃんの場合
餌やりメニュー
昆虫:月に3回
野菜・フード:2~3日に一回
野菜は水分補給にもなるので、数日おきに与えます。フードや昆虫は、体型や体重を見て調節しましょう。不安でしたら、動物病院やお迎えしたショップで相談するのもおすすめです。
かわいくて餌をたくさん与えたくなるのはわかりますが、肥満は病気の原因になるので注意しましょう。
実は、肥満は死因のひとつにもなるんです。
フトアゴの肥満の目安って?
個体差や雌雄で違いがあるので「何g以上で肥満」というのは難しいのですが、いくつか判断目安があります。
- お腹がふくらんでいる
- 脚がぱんぱん
- 歩くときにお腹を引きずるほど大きい
- 脇の下に脂肪があり膨らんでいる
獣医さんに教えてもらった一番わかりやすい基準が、こちら。
ぜひフトアゴの骨盤を触ってみてください。硬いのがわからないくらい脂肪がついているのはまずいそうです。また、肥満が進むと脚の付け根のくびれがなくなります。
肥満となると食事制限をすることになるのですが、フトアゴのダイエットはとても大変。まずは肥満を防止することが大切です。
温浴や運動も効果的ですよ。
こちらの動画は、餌の与え方を中心に、フトアゴを丈夫に育てるポイントがとてもわかりやすいです!
まとめ
以上、フトアゴの餌の量について解説いたしました。
今回の記事をまとめます。
餌の内容と量 まとめ
- ベビー期は昆虫食を中心に毎日食べるだけ与える
- ヤング期は野菜とフードの割合を増やし、一日一回の給餌
- アダルト期は野菜・フードメインにし、健康のことを考えて与えすぎに注意
- 虫、野菜、フードのバランスが大事
- 成長スピードや個体差があるのでその子にあった給餌をする
- 心配なことはショップや獣医に相談すると良い
成長期は体を丈夫に大きくするための大切な時期です。たくさん食べてもらい、大きくなってもらいましょう。
大きくなってきたら、病気の予防のためにも質にもこだわっていきましょう。野菜とのバランスを考え、元気に長生きしてもらいましょうね。
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以上、参考になれば嬉しいです。あなたのフトアゴが元気に過ごせますように!