フトアゴヒゲトカゲに温浴をさせると、新陳代謝が高まり、消化を助けたり脱皮を促進したりと、健康に良い効果が期待できます。
でも適度な温度や、どれくらいの時間やればいいかわからないの
それではフトアゴの温浴のやり方を解説しますね
フトアゴの健康に大切な温浴でも、間違ったやり方をしてしまうと生体に負担をかけてしまう場合があります。
そこで今回は、フトアゴヒゲトカゲの温浴のやり方と注意点についてわかりやすく解説します。
この記事を読めば、
- 温浴の効果
- 正しいお湯の温度や水位
- 温浴にかける時間
- 温浴の注意点
が分かります。
しっかり理解して正しい温浴を行い、フトアゴを元気に育てましょう。
温浴はフトアゴの健康のために重要
温浴の効果
温浴とは、簡単に言えばお風呂に入れてあげること。フトアゴヒゲトカゲにとって温浴はとても大切です。
温浴には以下のような効果があります。
- 体をあたためる
- 血行がよくなり、消化を助ける
- 食欲が出る
- 水分補給
- 脱皮を促す
- 体を清潔に保つ
どれもフトアゴの健康に重要なことばかりですね。
温浴をしないと、
- 汚れがたまり、病気の原因にもなる
- 便秘
こんなことが起こってしまいます。
毎日やる必要はありませんが、正しく温浴をしてフトアゴの健康を保ちましょう。
温浴のやり方
温浴に必要なもの
フトアゴが安定してお湯に浸かれる入れ物を用意しましょう。全身が入るくらいの大きさのものが良いです。
うちで実際に使っているプラケースはこちらです。
病院に連れて行くときも使いました。大きめのケースをひとつ持っておくと便利です。
大き目のたらいや衣装ケースなどでもOKです。
百均にある大きめの入れ物などでも大丈夫ですよ!
お湯の温度や水位・時間と頻度
- 温度…35℃前後
- 水位…フトアゴの顔がしっかり出るくらい
- 時間…5~10分程度
- 頻度…週に1~2回程度
お湯の温度は35℃前後が適しています。しっかり水温計で計りましょう。
水位は、フトアゴの顔がしっかりと出るくらいにします。深いと溺れてしまうこともあるので気をつけてください。暴れてしまう場合は、手や腕につかまってもらうと安定します。
時間は5~10分程度。あまり長くやってしまうとお湯の温度が下がりますので、冬は特に体を冷やしてしまいます。長くても10分までにしましょう。
あたたかい部屋で温浴をしましょう
頻度は週に2回程度で大丈夫です。
あとは糞で体が汚れているときや、便秘気味のときにやってもいいでしょう。
スムーズな温浴の手順
- フトアゴを両手で支える
- フトアゴは足が不安定だと不安になってしまうので、両手でしっかり支えてあげましょう。
- 手にのせたままゆっくりお湯に入れる
- 急に入れるとびっくりしてしまうので、ゆっくり入れてあげます。
- 体をきれいにする
- 汚れをふやかし、落としてあげます。
- 水分を拭き取る
- タオルで優しく拭き取り、バスキングをさせて終了です。
容器にお湯を張ったら、フトアゴを両手でしっかり支えながらお湯に浸からせます。手を離しても大丈夫ですが、手につかまっていた方が安心する子もいるので、フトアゴに合わせてやってあげてください。
糞などで汚れているところがあれば、お湯で汚れをふやかした後にやわらかい布や歯ブラシ等でこすり取ります。強くこすってしまうと皮膚が傷ついてしまうので、やさしく取ってあげましょう。
温浴が終わったら、タオルでしっかり水分を拭き取ります。
濡れたままだと体が冷えてしまいます
その後速やかにケージに戻し、バスキングをさせます。ここで体を冷やしてしまうと体調を崩す原因になってしまうので気をつけてくださいね。
温浴の注意点
- 嫌がったら無理に温浴させない
- デリケートなベビー期は無理に温浴させる必要はない
- 食後すぐの温浴は避ける
- 温浴のしすぎもダメ
フトアゴの温浴について、いくつか注意点があります。
中には温浴があまり好きではなくて暴れてしまう子もいるかもしれません。嫌がったら無理に続けず、短時間で終わらせるなどストレスがかからないようにしましょう。
デリケートなベビー期には無理に温浴をさせる必要はありません。温度差で負担がかかってしまうからです。もし糞などの汚れがあるなど、どうしてもやらなければならないときは、お湯は薄くはり、短時間で済ませましょう。
温浴をするタイミングは、朝起きてバスキングをし、十分に体が温まったころが良いです。温浴により体が温まり、活動的になります。食欲も出るのでいい流れで一日をスタートできるでしょう。
また、温浴のしすぎは良くありません。適度な温浴は便秘対策になりますが、やりすぎて十分に消化できないまま排せつしてしまうこともあるからです。先ほど説明したとおり、週に2回程度を目安に様子を見ながら頻度を調節しましょう。
-
フトアゴが温浴を嫌がるんです
-
嫌がるのであれば、無理に入れない方がいいです。ストレスになってしまいます。
温度は適温になっていますか?冷たかったり熱かったりすると、それで嫌がっている可能性もあります。あとは水位を下げる、手につかまらせてあげるなど、工夫してみましょう。
我が家での温浴の様子
実際にうちで温浴をしている様子をご紹介します。
以前は洗面台に直接お湯を張って温浴をしていたのですが、足元が不安定なため暴れてしまいました。
それからプラケースに変更。落ち着いて温浴できるようになりました。
うちの息子も積極的にお世話してくれます。こういった関わりができるのもフトアゴ飼育のいいところですよね。
「お顔にかからないようにやさしくね」と子どもに教えています。
生き物を大切にする気持ちが育つね
フトアゴとの関わり方のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
うちのむぎちゃんは温浴があまり好きではないので、時間は5分程度で済ませています。それ以上やるともう出たい!と暴れます(笑)頻度は週2くらいです。
こうやってつかまったまま、温浴をすることもあります。
ちなみに後輩トカゲのおこめちゃんは、温浴をまったく嫌がりません。同じフトアゴでもこんなに違うんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。温浴、うまくできそうですか?
無理なく、少しずつ慣れてもらおうと思います!
ゆっくりじっくり、付き合っていきましょう
それでは、今回の記事のまとめです。
フトアゴの温浴まとめ
- 温浴は新陳代謝を高めるのに効果的
- 水分補給になる
- 体を清潔に保つことで病気を防ぐ
- 温度は35℃前後
- 顔がしっかり出るくらいの水位
- 5~10分程度で終わらせる
- 頻度は週2程度、糞などで汚れたときにも
- 温浴後は冷えないようにタオルで拭き取り、バスキングさせる
実は温浴については賛否両論あります。効果や目的をしっかり理解した上で、フトアゴの様子を見ながら温浴を行いましょう。不安な点があれば、獣医さんや購入したショップに相談するのもいいかもしれません。
フトアゴの健康管理についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
Pinterestでボードを作って保存しておくと、あとで確認することができます♪
写真が多く、初心者なら絶対おすすめしたい1冊です。
飼育方法だけではなく、フトアゴと暮らすたくさんの家族が紹介されており、生活がイメージしやすいのはもちろん、飼育環境の参考にもなりますよ!
以上、この記事が参考になれば嬉しいです。
当ブログでは、フトアゴの飼育に関する様々な情報を発信していますので、お気に入り登録やブックマーク、ぜひよろしくお願いいたします。最後まで読んでいただきありがとうございました。