今回はうちのフトアゴ、おこめちゃんのケージを環境改善しました。
実はケージの環境に少し問題がありました。
- 紫外線ライトの位置
- ガラスに生体が映り込まないようにする
以上の2点が今回の主な改善点です。
購入先のブリーダーさんにアドバイスをいただき、改善したのでこの記事でご紹介します。
この子がおこめちゃん。6月にお迎えしたばかり。
フトアゴケージの問題点
問題点①紫外線照射の効率が悪い
UVB(紫外線)ライトは右から二番目の細い電球です。
このままでは効率的に生体に紫外線を当てることができません。
これはコンパクトトップという爬虫類用の照明器具なのですが、反射板(シルバーっぽいところ)がついていますので効率的に光を照射してくれます。
うちではコンパクトトップをUVAを照射するナチュラルライト用に使用していました。
問題点②ガラスに生体が映り込む
ガラスケージを使用しているので、生体の姿が映り込んでストレスの原因になります。
ガラスを見つめたり、アームウェービングをしていました…
アームウェービングとは、フトアゴが腕を後ろから前に回す行動のことで、「降参」の意味や、アピールしてきたオスに対してメスが受け入れるときなどに行います。
問題点③保温器具の使い方
ケージの下に敷いているので画像では見えませんが、右側にパネルヒーターがあります。
パネルヒーターは、涼しい方に敷くのが正解です
ケージ面積の3分の1程度のものを使うということは知っていましたが、敷く位置を間違えていました。
クールスポット側が寒くならないようにするためです。
フトアゴのケージはホットスポット(温度が高めの場所)とクールスポット(低めの場所)を作ります。これを「温度勾配をつける」といいます。フトアゴが両方を行き来し、体温調節ができます。
フトアゴケージの環境を改善
変更点①コンパクトトップを45㎝のものに買い替え
コンパクトトップを30㎝幅のものから45㎝のものに買い替えをしました。2灯式なのでランプを2つ付けることができます。
UVBライトを2つ取り付けることに。
しかしケージの上に乗せてしまうと細かい網目越しに照射することになり、紫外線量が大幅に低下してしまうのです。
対策方法は2つ。
コンパクトトップを効率よく使用する方法
- ケージの上に設置して、網を加工する(網越しの照射にならないようにする)
- ケージ内に設置する
どっちも大変そう…
悩んだ結果、②のケージ内に設置することに!どんな風に取り付けたかは後ほどご紹介します。
ケージの中に紫外線ライトを取り付けたことにより、紫外線照射を邪魔するものがなくなりました!
変更点②ケージの内側にリメイクシートを貼る
生体の映り込みを防ぐために、白いリメイクシートを内側から貼りました。
100均でもいいのですが、Amazonで購入したこちらのシートが良かったです。
リメイクシートのおすすめポイント
- 防水性あり
- 切って使えるのでどんなケージでも大丈夫
- 裏面が方眼紙になっており長さを測りやすく、まっすぐ切りやすい
- 台紙からはがすだけでカンタンに貼れる
- 貼るときに曲がってしまってもきれいに剥がせる
ケージに使用するなら、防水性やお掃除のしやすさは大事ですよね。
たくさん余りますが、キッチンや洗面所などと相性が良さそうで、今後も使えそうです!
きれいに剥がせるのも大事!
(材質によっては粘着剤が残ってしまう場合もあるかもしれません
リメイクシートを貼ったことで、生体の映り込みはなくなりました。
おこめちゃんも気になる誰か(?)がいなくなったので落ち着いています。
もうひとつ、リメイクシートの大きなメリットは、
ライトの光を反射するので、より効率的に紫外線を照射できること
です。ケージ内もより明るくなった印象です。
変更点③保温器具を正しく設置
パネルヒーターをクールスポット寄りに設置しました。そしてパネルヒーターもサーモスタットにつなぎます。
サーモスタットとは、ケージ内の温度が上がりすぎないように制御する器具のことです。
保温器具につないで温度を管理します。
おこめちゃんのお迎え時、気温の高い季節を迎えていたので保温球は設置していなかったのですが、セラミックヒーターがおすすめということを教えてもらったので購入しました。
セラミックヒーターは、
- 光が出ないので睡眠の邪魔にならない
- 電球タイプと違い、球切れがない
というメリットがあります。
設置はしましたが、今は気温が高いのでほとんど稼働していません。球切れがないのは嬉しいですね。
コンパクトトップをケージ「内」に設置する方法
コンパクトトップの取り付け方
GEXエキゾテラ コンパクトトップ45をケージ内に設置します。
そもそもケージの上に乗せて使う商品なので本来の使い方ではありませんが、紫外線を効率的に照射するために工夫してみます。
とは言っても、どうやったら…
ググってもなかなかいい方法が出てこず、困るわたし…
そんなとき、主人がいい方法を見つけてくれました!
結果からお見せしますと、こんな風に取り付けました!
図で表すと、以下のようになります。
使用したものは100均とホームセンターで揃います。
コンパクトトップの取り付けに使ったもの
- ブラケット×8個…括弧の形の金具で、壁に棚を取り付ける時などに使うもの
- ねじ
(左)ブラケット同士を連結させる用
(右)連結させたブラケットを天井に取り付ける用
- 木材(ねじを差し込む)
- ブラケットを連結させる
- 先ほどの図を参考に、2個セットのブラケットを4つ作ります。
- ねじでケージの天井に取り付ける
- 木材をケージの上から当て、連結させたブラケットを下から取り付けます。
- コンパクトトップを設置
- あらかじめ電球をセットしたコンパクトトップを置いて完成です。
上から見るとこんな感じ。
主人がほぼ作ってくれました。ありがたい!
まとめ
今回は新入りのおこめちゃんのケージ、環境改善の報告でした。
改善した点は、
- 紫外線が効率よく照射するようにした
- 生体が映り込まないようにガラス面にシートを貼った
- 保温器具の見直し
です。
ベビーからヤング期の環境は特に大切なので、問題点を改善できて良かったです。
また、今回作業をしていて気づいたこともありました。
今後気を付けること
- バスキングライトが75wなので、夏を迎えると暑すぎるかもしれない。温度が高いようだったら、W数を下げる
- シェルターを入れているが、隠れることが多かったら環境を見直す、または撤去
まとめ
- ガラスケージは生体を映すのでストレスの原因になる
- 白いリメイクシートを貼ると映り込みをなくし、紫外線を効率的に照射できる
- 網越しの紫外線照射は、紫外線量を低下させてしまう
- パネルヒーターはクールスポット寄りに設置する
- 保温器具はサーモスタットに接続して使う
フトアゴの飼育環境は、試行錯誤を重ねて改善していくことが大切です。
飼育の正解はひとつではありません
フトアゴの個性・個体差・住んでいる環境などによって正解が違うからです。
わたしもこれで終わりではなく、常に観察をし、よりよい飼育環境について考えていきます。
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