9月1日は防災の日。
我が家では毎年防災の日に、ストックしている非常食の期限や防災バッグの中身を確認します。子どもの分まであるので、おむつや着替えのサイズも見ないといけません。
準備したらそのまま!というわけにはいきませんよね。
おむつはほぼ卒業したのでリュックの中身が減りました!
あなたは災害時の備えはしていますか?
わたしは熱帯魚や爬虫類の飼育を始めてから、大きな地震の経験はありません。しかし、震度3の揺れでも水槽の水がかなり揺れていたのを覚えています。それから少しだけ水位を下げました。
これがもっと大きな地震だったら?停電したら?
爬虫類飼育には電気が欠かせません。ライフラインが止まってしまったらどうしたらいいのでしょう。
爬虫類飼育者が災害に備えて準備するべきこと、今できることは何でしょうか。
災害はいつ起こるかわかりません。この機会に一緒に備えをしませんか?
この記事は防災をテーマに、爬虫類飼育者が災害に備えて準備しておくこと、知っておくべきことをまとめました。
「爬虫類飼育者の災害への備え」をテーマとしていますが、我が家で飼育しているのはレオパードゲッコーとフトアゴヒゲトカゲなので、その他の爬虫類には当てはまらないこともあるかもしれません。ご了承ください。
爬虫類の安全のために、まずは飼い主の安全を
まずは飼い主、家族の安全確保が第一です。
わたしは東京に住んでいますので関東の話になりますが、首都直下地震は向こう30年で70%の確率で起こると言われています。都内だけでも大規模な建物崩壊、火事、多数の死者が予想されています。
そうなると水道・電気・ガスなどのライフラインは1週間ほどストップされ、その間は救援物資が届くのを待たなければいけません。
食料や水、携帯トイレ、電池などを最低1週間分は用意しましょう。
東京備蓄ナビでは、
あらゆる被害が予測の倍になる可能性を視野に入れておくべきです。最低でも2週間はライフラインが止まると考え、それだけの備蓄を心がけましょう。
東京での大災害に備える 備蓄と在宅避難の選択 | 備えに役立つ記事 | 東京備蓄ナビ (tokyo.lg.jp)
普段から逃げる場所を確認し、あらかじめ時系列にそった避難行動(マイ・タイムライン)を決めておくとよいでしょう。また、東日本大震災時のように地震でも海が近い場所は津波のおそれがありますから、海のそばに住む方はやはり高い避難場所をあらかじめ把握しておくべきです。
東京での大災害に備える 備蓄と在宅避難の選択 | 備えに役立つ記事 | 東京備蓄ナビ (tokyo.lg.jp)
このように記載されています。詳しくは「東京での大災害に備える」をご覧ください。
ペットを守るための家庭での備え
ペットを守る義務
爬虫類たちペットの安全についても普段から考え、備えておきましょう。
動物愛護管理法でも、
動物の飼い主は、動物の種類や習性等に応じて、動物の健康と安全を確保するように努め、動物が人の生命等に害を加えたり、迷惑を及ぼすことのないように努めなければなりません。
環境省_動物愛護管理法 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)
と、ペットの安全確保についての責任が明記されています。
環境省のペットの災害対策のページでは、
ペットの安全確保についても、普段から考え備えておく必要があります。十分な水や食料の他、常備薬等も用意し、避難所や避難ルートを確認しておく等、いざというときに慌てないように、ペットに基本的なしつけをし、備えておきましょう。避難するときは、ペットと一緒に避難(同行避難)できるよう、日頃からキャリーバックやケージに入ることなどに慣れさせておくことも必要です。
環境省_ペットの災害対策 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)
このように書かれています。
わたしたちと同じようにペットにも水や食料、避難の準備等が必要です。爬虫類はしつけができないので上記では当てはまらない部分もありますが、爬虫類が苦手な人もいることを理解し、避難所ではまわりの人への配慮をします。
お住まいの地域で指定された避難場所はペット同行OKですか?必ず確認し、OKの場合は注意事項などを見ておきましょう。
「〇〇区 避難所 ペット」と検索してみましょう。自治体ごとにマニュアルなどが公開されているはずです。
飼育スペースの地震対策
ケージやラック、水槽やレイアウト品は危ない状態になっていませんか?
危険な状態とは…
- 倒れやすいケージ(高さのあるものなど)
- ラックが固定されていない
- ヒーターやライトの近くに燃えやすいものがある
- レイアウトに不安定で重いものを使っている
地震でケージが倒れて生体が怪我をしたり、ライトに水がかかって割れたりすることが想定されます。あらためて飼育スペースの見直しをしてみましょう。
- ケージやラックが倒れないように固定する
- 燃えやすいものをヒーターの近くに置かない
- ケージ内のレイアウトに倒れやすいものを置かない
- ライトに水がかからないようにする
ケージのまわりに倒れやすいものを置かないことも大事です。倒れてケージにぶつかるとガラスが割れる可能性があります。
転倒防止のグッズはいろいろ販売されていますので、お部屋に合ったものを選んでみてください。
こちらはアクアリウムの地震対策の記事ですが、爬虫類飼育にも生かせる部分があり、とても参考になりました。
TOKYO AQUA GARDEN 【プロが教える】地震でも倒れない水槽にするには⁉耐震アクアリウム
耐震マットを使った地震対策や、水槽台と壁の固定の仕方などがわかります。また、東日本大震災で実際に起った、レイアウトが崩れてガラスが割れたという被害もお話されているので参考になるかと思います。
避難時の準備
避難するときのために備えておくもの
- 人工フードなど保存ができる餌(普段から慣らしておくと良い)
- 保存できる水
- ペットシーツ
- カイロ
- 避難用のキャリーケース等
人工フードは普段から与えているものがあれば、非常時も問題なく食べてくれると思います。ベジブレンドという野菜が原料のフードもありますよ。
上記のフードは常温保存可能で、うちでもストックしています。冷蔵・冷凍保存が必要なものは電気が止まってしまう可能性を考え、除外しました。
うちにあったカイロは保温時間が10時間と短めだったので、こちらも買うことにしました。
実は、貼らないカイロの方が持続時間が長い!
カイロは冬の病院受診のときなどにも必要なので、爬虫類を飼育するなら持っておくと便利です。
一緒に避難できないことも想定する
災害の状況や避難場所によっては、ペットと一緒に避難できないことがあります。避難に同行できないときの最低限の環境作りを考えておきましょう。
うちの場合は小さな子どもがいてそれだけで大変なので、爬虫類は家にいてもらう判断をするかもしれません。
- 温度を保つ(特に冬)
- 水を多めに用意する(水切れに弱いため)
- ライトなどは電源オフに
①爬虫類の寒さ対策
カイロを使って最低限の暖かさを確保してあげます。直接触れると熱いので、布や新聞紙に包んで調節したものをケージの中に入れます。
カイロは空気に触れることで酸化し発熱するので、タオルなどに包むことで酸化の速度を遅くし、保温効果の持続が期待できます。
②水を用意
爬虫類は1週間ほど何も食べなくても大丈夫です。非常時に餌を与えると、消化するエネルギーが足りなくなってしまいます。十分に保温できないことを考えると消化不良などのトラブルを考え、給餌は避けます。
水は必要なので、複数の水入れを置くなどして水切れを防ぎます。
③ライトなどは電源をオフにする
余震などでライトが割れたり保温器具が濡れると危険なので、飼育器具の電源はオフにします。コンセントも抜いておきましょう。
「フトアゴヒゲトカゲは何日間留守番できる?」では、フトアゴに留守番してもらうときの注意点などを詳しく解説しています。
【実例】我が家の防災対策
爬虫類用に準備しているもの
フードは様々な種類をストックしています。どれも常温保存可能なもの。ひとつに偏って飽きることのないよう、日によって与えるフードは変えています。
保存水は家族用に買ったものですが、箱買いをしてペットにも使えるように。毎年必ず期限の確認をします。非常時用の保存食には、水を注ぐだけで食べられるご飯などもあるので、水はいくらあってもいいですよね。
500mlのペットボトルなら持ち運びもできて水筒代わりになりますよ
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家族用に準備しているもの
家族用にはリュックをふたつ用意しています。水や非常食、ビニール袋にタオル、携帯トイレ…何が必要か調べながら揃えたので大変でした。
セットになっている防災バッグは、プロが選んでいるので安心です。何を揃えたらいいか分からない方におすすめ。
まとめ
以上、爬虫類飼育者の災害への備えについて解説いたしました。
爬虫類飼育者の防災まとめ
- まずは飼い主の安全第一
- 指定された避難場所がペット同行OKか確認する
- 飼育スペースの地震対策をする(ケージやラックの転倒防止)
- 避難時の準備をしておく(フード、水、カイロ等)
- 一緒に避難できないことも想定する
- 爬虫類を家に残すときはできるだけ温度・水を確保し、すべての電源はオフに、コンセントは抜いておく
大地震などの災害はいつ起こるか分かりません。住む地域によって想定される災害の種類や規模も異なります。この記事をきっかけに災害への備えを考えていただけたら嬉しいです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。